右手と共に

右手の役割を広範囲にわたりお伝えしたいと思っています。

呼吸と息の違い

一、呼吸と息について
 体を動かすときにおいて、呼吸を中心として動かせば、体が固まってしまいます。呼吸を鼻でするとものと定義すると、息は肚でします。それは意識の違いです。動きの中での息は、ある形に体を動かす筋の収縮に伴い息が思わずでることです。思わずでるとは無意識にでることなのです。


 神経でいえば、意識して動かす神経は錐体路系であり、無意識で動かす神経は錐体外路系となります。錐体外路系が全ての動きの根底にあり、これが支配しているのです。言い方を変えれば反射による動きになります。
例えば、子供が腕を引いて肩関節が引っ張って外れそうになるのですが、錐体外路系がこれではいけないと、肩回りの筋を縮めて腕がもげないようにします。これは無意識での動きです。体の歪みはこの錐体外路系によらずしては改善しません。


 このような観点から呼吸を意識して動かした場合、それは錐体路系による動きとなり癖直しとはなりません。それでは息をどう理解してゆくかという問題になってきます。動きでいえば右手が□の形をとり垂直の動きのときに、別の言い方では上下の動きの時に背に腕が乗るときに、左起立筋及び大腿筋膜と腓骨に群がる筋 右僧帽筋と三角筋 上腕三頭筋 右広背筋と大円筋が一つの筋として背を下方に押す力がうまれます。それで、重心は右足に乗るのです。


この背にのる動きから腰の回旋が生まれますがこの時、無意識に息がでるのです。この時に重要なのは腕の中心軸となる三焦経絡の意識となります。三焦経絡は丹田から始まり手の無名指外側に流れ込みます。息は自の心と書きますから心のありかたの練習と考えて練習するのがよいと考えます。

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