右手と共に

右手の役割を広範囲にわたりお伝えしたいと思っています。

手技考察 再考その4

動きの法則


伸びる手に誘導され息を吸う。この時は同側重心、そして対側仙骨に重心がのり伸びる手が受け手及び押す手になる。
芯の動きは押す手も引く手も同じであり、主体の流れは腰の周りであり、対象的な動きは胸の動きである。しかし、伸びる手が方向を決定している。
右手を中心に対角線上が主体であり、反対対角線上が対象である。
手の動きには受け手 押す手 引く手 伸びる手 がある。


結論的な話です。




様々な立ち方
武道において古武術はシュモクの足であり、空手はㇵの字の足のはこびであり様々形から技がでてきます。これは動きの研究になります。



武道を考える
シュモクは足から吸う足であり、腰が回るとㇵの字になり力を出す腰になります。
空手の足もシュモクも本質は同じ動きに帰結すると感じております。


軸足が吸う形におて対側手も同じ形であり。胸の動きは時計回りの形が立ち姿ではないかと考えています。この立ち位置において軸足は正面を向いているのです。一見捻じれているように見えますが、本質は正面を向いています。



武道の動きと肝臓強化

 
肝臓が一年の内で一番頑張る時期が春つまり今です。肝臓は木気からエネルギーを得ています。そして木気が始まるのが冬至からです。


肝臓がより頑張る季節なので肝臓が働くために必要なエネルギーを食物より得なければなりません。
ソバ・小豆・麦類・ニラ・酸味のある果物・鶏・梅などが酸味の食物で肝臓の働きを助けます。


肝臓が無理してしまうとその働きが低下します。肝臓が主管すすところは目・筋・爪・血を蓄える働き・リラックスさせる働きなどです。
ですから、肝臓が弱ってくると筋肉がこわばり前にも後にも曲げることができない筋肉腰痛・爪がボロボロ・光を受けるとまぶしい。リラックスできずいつも緊張しているで疲れを感じない状態などもあります。


不眠は肝臓の病気です。肝臓が強化されると不眠は解消します。
不眠症から自律神経失調症に移行する事もあります。
酸味の食事・ツボ・肝臓機能を高める運動など色々改善する方法はあります。


肝臓の症状に伴う感情は怒りです。そして遊びがないので万事にすぐさま対応したくなります。潔癖症も肝臓の症状です。


内臓の血巡りを考えますと心臓から胃・小腸・大腸などの消化器官に流れた血液は腸管膜の門脈を通して肝臓に流れます。その血液は横隔膜が縮む事により心臓に戻ってきます。


右の横隔膜が縮んだままでは血液はそこで停滞してしまいます。横隔膜が本来の機能をしなければ不眠症を始め肝臓が主管するところがおかしくなってしまいます。

肝臓の機能低下がおこりますと右の大腰筋が硬くなってきます。つまり、右横隔膜を肝臓が引っ張ってしまうのです。
肝臓からくる股関節もあります。肝臓そのものを中心として考えますと、寸口脈が人経脈に比べ強い。約二倍ほどです。これは五臓に病気が侵入している証拠です。腹部は右が硬くなります。


この影響は左の股関節に出たりもします。肝臓部の短縮により見かけ上の右足が短くなります。それで左足を上げる時に大腰筋を使わず、大腿直筋をつかって上げるために左股関節部と膝に違和感がでてきます。この時の本当の根っこは肝臓の機能をたかめる治療が根本的になります。


右の横膈膜は正しい表現です。



ㇵの字の足の運びは半円を描いて足を運びます。これは空手の足の運びです。この時の手は押す手になると考えます。強い力が出て来ます。
足が90度の角度で交わる逆ㇵの字の形はシュモクといい、古武道の足の運びですがこの時の手は受け手になると考えます。
受け手立つとうい言葉にピッタリです。


自ら攻撃をするという概念がない構えであると思います。
連続した動き、円の流れる動きはこちらが動かしやすいと考えています。その時の受け手からの次の手の動きは吸気になります。


シュモクの足
シュモクの足が右だとすると右大腰筋を短縮させる。之は同側の手の受け手を助ける。右膈は牽引される。そして重心がその足に移動すると横隔膜が短縮する。大腰筋は牽引される。この流れで肝臓に溜まった血液は心臓に戻っていくのです。
肝臓が強化され不眠症・筋肉腰痛が改善される
右の横隔膜が短縮したままで呼吸が浅ければ肝臓の中にある血液は心臓に戻っていきません。
すると胃と肝臓の間にある門脈がうっ血して胃が冷えてします。消化不良をおこします。
この時のツボは行間 レイコウ 足の三里 外関を用います。


上記の表現は構えが左足が軸の時であり、なおかつ胸が時計回りの形のときである。重心の移動があるので刻々と変化している体の動きがあるため、説明が難しい。
それと体では理解できるですがどのような動きをしているのかもう少し研究が必要です。何となく感じてもらえばいいかなとおもいます。初動の動きが変化して腰回り胸周りが変化しているのでそういう流れを詳しく説明しないと分からないと思います。



股関節を主管する肝臓経絡と胆嚢経絡
人間の体は右左非対象です。心臓の傾き、リンパの流れ、肺の大きさ、全て非対称です。


肝臓の機能強化の体操
立位にて体の力を抜きます。そして右陽池部の伸筋を緊張せます。これは自然と呼気になります。次に左陽池の伸筋を緊張させます。この時、右陽池部は力を抜きます。交互に力を入れてこれをくりかえします。右陽池から始めます。
右が主体ですので右を主体としてください。右で拍子をとると考えてください。すると左手に力を入れる時は自然と吸気になっています。


息の出入りは、重心の位置を考えれば楽にできます。呼気の重心は丹田であり、吸気の重心はヘソになります。
ここに手の陽池と拍子を合わせながら行ってください。
これで肝臓の機能が活発になり、リンパの流れも改善します。この手を反す運動をする前に頭を両手で覆って頭の形を確認してください。どちらかが出っ張ていたり、へっこんだりしています。
この運動の後は改善しています。頭がより丸くなっています。
運動の効果を確認できます。
お近くの方は来られたら直接指導をしております。
文章ではわかりずらいですね。


手主体の運動です。



肝臓と右三焦経
肝機能に問題のある方は右三焦経に気が流れていません。
それで陽池を刺激する事により右の腓骨筋がよく動くようになり右足のリンパの流れが改善するのです。


右の大腰筋に気が集まるのです。結果として腓骨筋が動くようになるのです。
手主体の動きにおいて改善。




六臓六腑と痛み
脾臓と胃腑に問題がある人は膝に痛みが出て来ます。
肝臓と胆嚢腑に問題がある人は股関節に異常がでてきます。
肺臓と大腸腑に問題がある人は手首に異常がでてきます。
心臓と小腸腑に問題がある人は肘に異常が出て来ます。
心包臓と三焦腑に問題がある人は仙骨に異常が出て来ます。
左の仙骨が痛む人つまり坐骨神経痛の方は必ず心臓疾患があります。


不整脈がある人は右足の血流が悪くなっています。ここが改善されますと不整脈は無くなります。右の腎臓は心臓の拍動を決定していると東洋医学では述べておりますが、私は肝臓・脾臓・腎臓の順番でこのような状態になっていると感じています。


右の大腰筋は肝臓・脾臓・腎臓の状態が現れますので、右大腰筋を元の状態に施術しますと不整脈はよくなるのです。
右腹部の緊張がそのような人にはあります。よく観察してその方を見ていくとそのようになっているのです。



右手と左手の使い方
右が主体で左は対象です。人間の体も相対的な関係で出来ています。聖書を読んでいますと右手という言葉が何か所か出て来ました。二箇所かな?


それ以上でした


ハッキリと覚えていませんが「その右の手で・・・救い」のような内容だったかと思います。また探してみます。
神様が右の手で救われるという内容だったと思います。左手ではなかったのです。


日本の国宝第一号である彌勒様の像も右手で救う手の形です。左足を地面につき、左手は膝にあります。右足は左ひざの上にあり、右手は内向きです。
この右手はこれから伸びてゆくのです。丹田から来たエネルギーを右手から出す前のすがたです。つまり救いの手であります。


丹田からのエネルギーは縦的なエネルギであります。このエネルギーを横的に受けているのが骨盤の構造なのです。
重力を受けるのが骨盤なのです。重力は求心力であり、抱きしめる力ではないかと感じたことがあります。


この重力をそのまま相手に伝えることが施術であるとある時、感じました。今もそれはかわりません。
この縦からくるスパイラルは時計回りです。ですから、人は時計回りの動きの時に最大の力をだします。


右手左手、押す手も受ける手も伸びる手も引く手も全てこの腰の時計回りに従って動かすべきです。
施術においてもこの道理を理解して行う必要があると確信しております。


地球の自転・公転が変わらないように人も変わらないのです。
上下右左前後全て相対的関係です。そしてミクロからマクロへと全てのものはよりマクロ形成の為に運航しています。
月は地球の周りを回り、地球は太陽の周りをまわります。このように考えると私達人間もより主体の周りを回っているのです。


その主体を何と呼ぶか色々だと思いますが、右が主体の位置です。それで人は時計回りなのだと感じております。
これから人の運動はきているのです。
つまり、主体の位置を回るのが人の運動の基本であります。するとその動きのなかに中心から力がくるのです。


武道家の方は思わざる力と表現しておりまが、自らの力ではない力があるというのです。
以前平安な心はどこからくるのかと書きましたが中心との関係性からくるのです。施術の道理を通して人の構造を通してこのことが深く理解できればとても素晴らしいことです。
動かすことで明確に理解することができます。

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