原因不明の痛み
時々、いろいろな治療所を回ってこられる方がおられます。
○○外科 ○○整骨院 ○○マッサージ
満足できなくて治療所を訪ね歩くのです。
そのような方が訪ねて来られるときも多々あります。
何十年と続く痛み
原因不明の多くの原因は何か?
動きの中の息の間違いからくる息の共縮がその痛みの原因なのです。
具体的な話をしてみたいと思います。
力を出すときの腰の回旋には一定の回旋方向があるのです。
力を出すこと自体において腰は反時計回りが正しいのですが、この時に腕を引くときに腰の回りが時計回りになる方が多いのです。これはルール違反なのです。
この時、力を出すときに動きく筋と実際に動かした筋がお互いにぶつかるのです。
もっと解りやすく言いますと、息を吐くときに動く筋と実際に動かした筋が反対の動きになるのです。こうなると同一の脚の中において、また、同一の腕において屈筋 伸筋ともに縮むのです。これを共縮といいます。
本来、筋肉は屈筋が縮めば伸筋が緩み 伸筋が縮めば屈筋が緩みます。
ところが共縮したところは屈筋も伸筋も縮むのです。
これが問題です。
文章では説明が難しいのですが、このような方は一見するとそんなに歪みがありません。
しかし、共縮という観点から観察してみるとそのように歪んでいます。
そして、力の出し方 動きの癖を観察すると
全ての動きがルール違反となります。
この動きの癖からきている痛みは
どんな手技をしても治りません。
力を出した瞬間にまた元の共縮した状態に戻ります。
それで、このような方は動きの癖を本然の動きに正す必要があります。
吐くときに使う筋で力を出し、吸うときに使う筋で吸うのです。
それ以外に満足する治療法はないのです。
正しく道理を理解して動けば数回の動きでその症状は無くなります。
これも真実です。
動きのルールを知るにつけ驚くばかりです。
右手の解放が治療の眼目になります。