右手と共に

右手の役割を広範囲にわたりお伝えしたいと思っています。

胸やけ 盲腸 ピロリ菌 関節炎 便が固形化しない。 原因は一つ

病名が沢山ある現代医学


いくら病名があるのか解らないですが、
同根異病 という言葉があるように、
病名は違いますが、同じ系列の病気があります。


五臓六腑が必ず根となります。


胆嚢に関わる病気をみてみます。


胸焼けの原因


炭水化物、蛋白質、そして脂肪の三大栄養素は、胃液、膵液そして胆汁という三大消化酵素がそれぞれ受け持って消化する仕組みになっているのですが、一番故障しやすいのが胆嚢であって、胆汁の分泌不足または胆汁の不活性ということが起きると、主役である胃液が、胆汁の代役を努めようと量多く分泌されるようになります。これが胃酸過多の症状、いわゆる胸焼けということになります。


 もちろん、我々の身体は、常に自然治癒力(回復力)が働いていますから、自然と治る場合が普通ですが、胆嚢の機能低下が重症になると、自然回復せずに、慢性の胃酸過多症という病気になってしまうわけです。
 このような状態を放置しておくと、やがて、胃酸の量だけではなく、胃酸の濃度が増してきて、十二指腸の壁が炎症を起こし、時には穴があきます。これが十二指腸潰瘍という病気になります。胃と十二指腸は連動していますので、胃潰瘍、食道潰瘍なども、同じ理屈で発症します。


そして、精神的ストレスなどが重なると多発することになります。精神的ストレスだけでも、潰瘍が発症することはありますが、原則的には胆嚢が機能低下していることが原因です。
 東洋的発想で言えば、原因は胆嚢で、病気の発症は胃や十二指腸に起きるということになり、胃や十二指腸を治療することを“標治療法”(対症療法)と呼び、胆嚢を回復させることを“本治療法”(根本療法)と呼びます。


潤滑油 細胞鼓舞 殺菌の働き


 次に、胆汁の別働隊は小腸にやって来ます。小腸リンパから吸収された胆汁は、リンパ液に混じって全身循環をして、潤滑油(この働きは、胆汁と、胆汁が分解した脂肪の微粒子との共同作業)の働き、全身60兆個の細胞を鼓舞する働き、そして全身(主に皮膚細胞)の殺菌の働きをします。
 潤滑油としての役目が低下してきますと、首、肩、腰、そして膝等の全身の各関節の異常、腱や筋等の故障、筋肉細胞の硬直や凝り、筋肉痛や神経痛等の多くの不定愁訴がでるようになります。


 次の細胞を鼓舞する働きが鈍ると、疲労感が強くなったり、見た目に老け込んだり、新陳代謝が悪くなり、万病の元になります。細胞の老化が早くなるため、若年性の発ガンの大きな原因のひとつともなります。そして殺菌力が弱くなれば、皮膚面において、ちょっとした虫刺されなどで化膿しやすくなり、肌のトラブルが増加してきます。


 そして、リンパ液をコントロールしている臓器は脾臓ですから、脾臓の調整も大事になるわけです。要するこのように、潤滑油、細胞鼓舞、そして殺菌と、大変重要な役目をここではしていることになりますが、これらの働きは胆嚢及び胆汁だけの問題ではなく、リンパ液が正しく循環しているということが前提条件となります。
 まず、冷え性の体質の人はリンパ液の流れが悪いので、胆嚢強化と共に冷えを改善する必要があります。
要するに冷え性の体質改善と胆嚢、脾臓共に正常であって、潤滑油、細胞鼓舞そして殺菌の働きが可能となることになります。


 ここでは不定愁訴が多く出ることになりますが、最悪の病気としては、癌をはじめ、膠原病やリウマチになります。また、腸造血理論(千島理論)から考えますと、血液の病気、すなわち、白血病や血小板異常と胆汁が深く関係していることが容易に想像されることにもなるわけです。


大腸での働き


 大腸に入った胆汁の働き
 大腸では、まず殺菌の役割を担っています。大腸は、栄養吸収された残渣の溜まるところで、身体の中では、最も不衛生で環境の悪いところであるため、常時、腐敗菌や雑菌が繁殖しやすくなっています。これらの衛生処理を胆汁が受け持っているのです。
 胆汁の働きが低下したり、濃度がうすくなると、大腸での炎症が起きます。この雑菌の炎症状態が、下痢という症状になるのです。


 慢性的な下痢の人は、大腸で胆汁が働いていないことになります。また虫垂炎(盲腸炎)という病気も、盲腸部分の虫垂という突起に、食物の残渣が溜まり、腐敗菌が繁殖し、炎症を起こす病気ですが、胆汁が菌をしっかり殺してくれれば発症しないということになります。
 大腸では殺菌の他、大腸細胞を鼓舞する働きをします。これが弱いと、大腸の蠕動という働きが弱くなって便秘ということになってしまいます。


 もう一つの役割が、便の固形化という仕事です。もちろん、大便の骨組みは食事によって摂取した食物繊維によって形づくられる訳ですが、固める働きを胆汁が担っているのです。
 ここで、繊維について少し述べておきます。現代栄養学では繊維は消化されないので、吸収されない物質として、長い間無用の物と考えられてきましたが、最近の大腸がんの多発から研究された結果、大腸の健康にとって欠かせない重要物質であることが解明されてきました。


 便秘の予防、腸内細菌の正常化、そして有害物質(農薬、食品添加物)の排泄などになくてはならない物質であるというわけです。
 食物繊維と一口にいっても、穀物、豆類、根菜類、海草類、葉菜類、果物等と、その種類には数多くあります。未開発地域に住む人々の調査の結果、大腸にとって最も有効に働くのは、穀物の食物繊維であるということが判明しています。


 以上の理由から繊維は重要なのですが、やはり胆汁が機能しなけば、固形化しにくく、慢性の軟便症になってしまうのです。
 以上、胆汁について説明してきましたが、経絡的に、気の流れが悪くても、上半身の胆経異常によって偏頭痛症、下半身の胆経異常によって座骨神経痛なども発症します。


 まとめてみますと、十二指腸潰瘍、胃酸過多症、いろいろな関節炎、筋肉の凝り、皮膚の化膿性疾患、膠原病やリウマチ疾患、慢性下痢症や軟便症及び便秘症、潰瘍性大腸炎、大腸ガン、直腸ガン、そして偏頭痛や座骨神経痛等が、胆嚢を原因とする“同根異病”ということになります。


 病気をする人というものは、次々といろいろな病気をすることが多いものですが、若い時に、もし盲腸炎をしたならば、その人は先天的に胆嚢が弱く生まれているので、盲腸炎を手術で治したのは症状という結果を治しただけで、本当の原因である胆嚢を改善していないわけですから、先にまとめたような病気を次々と患っていくことになります。


 丁度、夜店によくある、モグラたたきというゲームをしているようなもので、次から次へと穴を違えて出てくるモグラをいくら叩いても、根本の土台を治さない限り、きりがないということになります。
 土台が胆嚢で、すべての穴がそれぞれの病気(症状)のことですから、東洋医学は、胆嚢の改善強化を“本治法”それぞれの症状を治療することを“標治法”と呼び、昔から「本治は本に求むべし」と教えているのです。


 現代医学の発想では、対症療法の連続に終わってしまい、真の健康体になることは難しいとうことになってしまいます。
 胆嚢について述べましたが、他の臓器にも、同様に同根異病があるわけです。
 東洋医学でいうところの、“四百四病”のすべては、六臓六腑のいずれかの臓腑に帰結するということになります。


追記


ピロリ菌は胆汁が胃の底部に逆流することにより、殺菌をしています。これも胆嚢の疾患のためにピロリ菌が胃で繁殖するのです。
酸性に強いピロリ菌は、強いアルカリの胆汁で殺菌
薬を使わなくてもいいわけです。



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