右手と共に

右手の役割を広範囲にわたりお伝えしたいと思っています。

治療日誌 胸が苦しい

80代男性 脳梗塞過去に三回 昨日から心臓が苦しく夜眠れない状態。病院で検査されるも異常なしとのこと。胸の苦しさは何ともいえません。とのこと。


体の歪み 初見
顔が右回旋不可 左回旋は可 右脚の動き不可 左脚可 右膈牽引上方に
右大腰筋の退廃性短縮(肝機能低下によると判断)


考察:上記の歪みの場合 体は吐く形に歪んでおりますので当然、横隔膜は牽引され上方に上がっています。その状態にてロックされているために、息を吸うことが出来ません。
肝臓まで来ている血液が心肺に流れず、鬱血した状態になっています。


心臓には血液が不足しているため、酸素不足を起こしていると判断しました。それで、右大腰筋の緊張をとり、吸気に関する全身の筋を刺激して、吸気を誘発させます。


すると、横隔膜は短縮をはじめ、吸気が楽になります。


この方が、以前脳梗塞を三回されている原因は不整脈に伴う、血小板凝集ではないだろうかと考えました。
右脚の故障は右腎の機能低下として現れます。右の腎は心臓の拍動を主管しています。


血液の循環は二つの腎臓の働きにより右から左に流れ込みます。右は上昇し左に腎臓が引き寄せます。この事から考えると右膈が短縮せず内臓内の血液が心臓に循環しずらい状態が今日まであったと判断します。今は木気が高まる気運です。


ですから、肝臓が無理をしやすい季節です。それで、肝臓の機能低下も伴い、右大腰筋を合わせて短縮する原因になっていると考えられます。


灸点は左腕は郄門 神門 右脚は太衝 レイコウ 太谿(照海) 中封 曲泉・・・


刺激は右陽経絡が中心となります。
  
この方が以前、脳梗塞をしているのに何故、後遺症がないのでしょうか?
それはこの方が硫酸マグネシウムを健康維持のために一か月一回実践してこられたからです。この方いわく、明治生まれの先生からおそわり20代から毎月初めているのです。


その先生からはこれを実践すれば大病しても回復するといわれ今でも続けている。私が脳梗塞を三回しても後遺症がないのが何よりの証拠であると話されます。


お湯に大匙三倍をとき飲むだけですと


上行結腸にサックを停滞させると右側頭葉が切れます。横行結腸に停滞させ宿便を再現すると前頭葉が切れます。下行結腸に停滞させると左側頭葉が切れます。これは動物実験にて分かった内容です。宿便と脳梗塞は関連があることがこの事からも分かります。


実際にこのような方とお会いしてお聞きしますと、大いにうなずける内容です。


この方は吸気が戻り楽になり帰って行かれました。


春は酸味の野菜 ニラ をとり肝臓の機能を高めてください。吸気の脚である右脚の運動を正しく沢山されて下さい。

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